ファシリテーションについて
ファシリテーションについて調べている。
そもそもファシリテーションとは何なのか?
日本ファシリテーション協会は、「ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働き」と定義している。
MBASWITCHによればファシリテーションを行うファシリテーターはいわば助産師のような存在であり、あくまでもお助け的存在、権限はなく「決めるのは自分ではない」という気持ちで取り組むことを勧めている。
なぜ今ファシリテーションが必要なのか?
RUN-WAYによれば、グローバル化が進んだことにより、社会が複雑化し、多種多様な意見を持つ人があるまり仕事をするようになってきたことでファシリテーションが必要になってきたという。同様の文化背景を持ち、同類の人間で構成された集団であれば、ファシリテーションをしなくてもスムーズに物事が進むが、複雑化、多様化が進み誰もが同じ背景を共有しない社会では、誰がか仲介をしないとコミュニケーションがうまく進まないのでファシリテーションが必要になってきた。
ファシリテーションの重要性が増す理由として、昔は上司がすべての答えを知っている同心円の世界だったが、いまは異心円の世界になっていることも一因であると会議Hacksの記事にある。また、ファシリテーションは問題解決のためではなく価値を創造するためするものだという。
なにか具体的なデータは?
2012年にNTTデータ研究所が行った「会議の革新とワークスタイル」に関する調査では、現在の会議の問題点として、
- 無駄な会議等が多い(45.0%)
- 会議等の時間が長い(44.1%)
- 会議等の頻度が多い(36.7%)
- 会議等の参加者のスケジュールを調整するのが難しい(21.7%)
- 会議等の結論が持ち越されたと思う会議がよくある (21.5%)
- 会議等の時間を守らない人が多い(21.1%)
- 会議等のコミュニケーションが活性化しない(20.9%)
ことが挙がっている。
どうやってファシリテーションを実行していくか?
OARRを意識する。
- OUTCOME(アウトカム)=求める成果、生み出したい成果、終わったときのメンバーの状態
- AJENDA(アジェンダ)=進行次第、討議項目とタイムテーブル
- ROLE(ロール)=メンバーそれぞれの役割や心構え
- RULE(ルール)=メンバー間のルールや、この場での約束ごと
今できることば?
まずは複数名の電話会議を設定してファシリテーションをやってみる。