デジタルトランスフォーメーション(DX)とは何か

デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉に興味がある。小池知事が今回の問題を機にデジタルトランスフォーメーションをさらに進めていくべきということをおっしゃっていて気になった。ではデジタルトランスフォーメーションとは何なのか?Wikipediaをチェックすると、”「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念であり、2004年にスウェーデンウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱したとされる。”とある。15年以上前に提唱されたようであるが、どのくらい進んでいるのだろうか?調べてみると経済産業省が、2018年12月12日にデジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドラインというものをを取りまとめているようなので読んでみた。当該ガイドラインによると"我が国企業においては、多くの経営者がDXの必要性を認識し、DXを 進めるべく、デジタル部門を設置する等の取組が見られる。しかしながら、PoC(Proof of Concept: 概念実証、新しいプロジェクト全体を作り上げる前に実施する戦略仮説・コン セプトの検証工程)を繰り返す等、ある程度の投資は行われるものの実際のビジネス変革に は繋がっていないという状況が多くの企業に見られる現状と考えられる。 "と書いてあり、あまり進んでいないようだ。経済産業省のサイトをさらに見ていくと、DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~というページがある。サマリーを読むと、企業内で複数作られた既存システムの存在がDXの進行を妨げていて、このままいくと2025年以降最大12兆円/年(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性があるという。IT予算としてもこれらのレガシーシステムを保守管理することに80%が注がれており、新しい挑戦に十分な予算が避けない状況だという。ではどうやってこの2025年の壁を克服すればいいのだろうか。DXレポートでは頻繁に変更が発生する機能は、1.クラウド上で再構築し、変更されたり、2.新たに必要な機能は適宜クラウドへ追加、3.肥大化したシステムの中に不要な機能があれば廃棄、4.あまり更新が発生しない機能は塩漬け、の4象限で既存のシステムを評価することを勧めている。